アースカラー版ワークライフバランス

地球環境を持続可能なものへシフトしてゆくためには、
現代人のワーク・ライフスタイルを見直すことが必要だと思います。

では、どのような視点でライフスタイルを見直せばよいのか?

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そのヒントは、「江戸時代の暮らし」にあると、私たちは考えています。
現代では、「仕事=収入を得ること」と考えられています。しかし、江戸時代の暮らし(現在の伝統的農村社会にも当てはまります)には“3つの仕事”があったと捉えています。
それは「暮らし」と「務め」と「稼ぎ」です。

「暮らし」とは、自分たちの衣食住などに関する自給生産の活動です。
  生活に必要な物はなるべく自分たちで賄うようにしていたといいます。
  自分や家族のための家事労働も含まれます。家族という共同体が生きる日常の営みです。
「務め」とは、地域や属する共同体の中でお互いに協力して支えあう活動です。
  地域の清掃活動や共有地の共同整備活動などです。
  これは3.11以降、見直されている「絆」「繋がり」などいざというときの精神的結びつき、
  言い変えれば民間のセーフティネット、新たな社会保障ともいえる仕事です。
「稼ぎ」とは、収入を得る活動のことです。現代でいう「仕事」そのものです。
  商品作物を作ったり、市場経済で貨幣を獲得できる物やサービスの提供です。

いまの私たちの生活は、ほぼすべてが「稼ぎ」に支えられています。
これはすなわち、生活の主導権をお金というモンスターに譲渡し、人生がお金に支配されることを意味します。

高度な文明社会は分業化し専門化するものだそうですが、
生活の多くのことが商品・サービス化され、昔は自給していた(できていた)ことをアウトソーシングしているのです。
結果として伝統的社会が持つ生活の知恵や技術といわれるようなことが継承されなくなっていきます。
(昔は「暮らし」や「務め」をおろそかにし、「稼ぎ」一辺倒の人は周囲から一人前と認められなかったそうです。)
3.11の震災直後、私たち都市生活者は、物資・インフラの供給が止まると手も足も出ないという無力さを思い知ったことも記憶に新しいですね。

繰り返しですが、現在の多くの都市生活者が抱えている一番の問題点は、極端な「稼ぎ」一辺倒にあること、だと思います。
稼ぎしごとが拡大すればするほど、地球の資源は一層消費されます。
私たちの費やす時間や考えを、いびつな配分からバランスを取り戻すことが地球環境との共生にもつながります。

しかしながら、単に昔に戻ろうという文明否定ではいけませんから、これまでの人類の知恵を借り、
3つの仕事をテクノロジーによって一部効率化し、各人が情熱を感じるアートやスポーツ、趣味などのカテゴリーである「遊び」の時間も増やしていければより社会が、個人の生活が豊かになっていくと思います。

そして更に進化すると、
なかには「遊び」が「稼ぎ」になり、「暮らし」が「遊び」になりとなってくるでしょうね。
境界などもはや存在しなくなるでしょう。
第三段階イメージ

GDPからGNH(国民総幸福度)と言われていますが、
「暮らし」「務め」「稼ぎ」「遊び」の充実度合いがGNHと言えるのではと思っています。
ただし、指数化した時点で漏れが生じるので難しいと思いますが。

アースカラー版ライフ・ワークバランス、企業にも個人にもしつこく^^ 提案していきたいと思います。